ハンノキの葉の上には光沢のある藍黒色のハムシが、うじゃうじゃ。少し前には、この幼虫が並んで葉を食べ、茶色に変えていました。
ハンノキハムシ
- 甲虫目ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ 5~8mm
- 出現 4~9月
- 食草 幼虫成虫とも ハンノキ属(ハンノキ、ケヤマハンノキ) ヤナギ科 カバノキ科 ブナ科 ニレ科 バラ科の葉
- 完全変態 年1化
- 越冬 成虫
成虫
藍色を帯びた光沢のある黒色のハムシ、触角が長い。触角、脚とも黒色。
成虫は穴をあけるように葉を食べます。
幼虫
黄褐色に黒い班点がたくさん入ります。
葉の表面を削るように食べ、葉は網目状になり、褐変して汚くなってしまいます。
12mmほどの黒色の終齢幼虫、3対の前脚と、尾端は吸盤状で疣脚はありません。
生態
越冬成虫は4月頃に現れ、葉に穴をあけるように食害します。5月頃、食草の葉裏に黄色い卵をまとめて産み付けます。6~7月に孵化した幼虫は老熟すると蛹化して土中に潜ります。7~8月、2週間ほどの蛹の期間を過ごすと、羽化し土中から出て秋までは葉を食べ、落葉の頃には越冬体勢に。落ち葉の下や、浅い土中で越冬します。