マユミの枝で沢山のミノウスバが集まっていました。艶やかな透明の翅が美しく、蓑のようにオレンジ色の毛を纏っています。
ミノウスバ
- チョウ目マダラガ科
- 分布 日本全土、朝鮮半島、中国などの
- 大きさ 開帳19~33mm
- 出現 9~11月、年1回発生
- 食草 幼虫ーマユミ、マサキ、ニシキギなどのニシキギ科の植物の葉
- 完全変態
- 越冬 卵
- 昼行性
成虫
頭部、胸部は黒色、腹部は茶褐色でオレンジ色の軟毛で覆われています。雄の尾端には黒色の長毛が束になって生えています。翅は鱗粉がなく透明で翅脈は黒色、前翅基部は白色を帯びています。触覚は黒色、雄は立派な櫛歯状です。
交尾
匂いで雌を探します。雄はとにかくよく動く、雌は枝に密着してあまり動きません。尾端を接して直線状に交尾しますが・・
産卵
梢上に卵塊を作りその上に自分の毛を貼り付けます。産卵した雌はその場に留まります。
雄も毛がなくなっています。
雄も卵を守っているのでしょうか。激しく動いていた雄もこのところ枝にじっとしています。卵で越冬。成虫はその役目を終えます。
幼虫
3月中旬に孵化した若齢幼虫は集団で食害します。
終齢幼虫は20mmほど、黄白色に黒色の縦筋が入ります。
外敵には不快な匂いの粘性のある毒液を出します。
突然目の前にこの塊が・・枝が揺らすと糸を吐いてぶら下がります。
蛹
5月中旬に老齢になると木から降りて石の下などに繭を作り夏を過ごします。