随分と枯葉が重なり、かさかさと軽やかな音を立てながら歩いていると、何やら、ひらひら。
クロスジフユエダシャク
- チョウ目シャクガ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ ♂開帳22~30mm ♀体長10~14mm
- 出現期 11~12月
- 食性 幼虫ークリ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキなどの葉
- 昼行性 (ほとんどのフユエダシャクは夜行性)
- 完全変態
- 越冬 卵
雄の前翅は灰褐色、褐色の外横線が直線的に入ります。外横線がはっきりと太く入り薄い内横線が入る個体もあります。後翅は灰白色。触角には微毛が生えています。雌は翅が退化し、数mmの痕跡物のみが付き、飛べません。翅がない方が体温低下を防げるようで、冬の蛾ならではの進化なのでしょう。残念ながら雌の姿を見ることは出来ませんでした。目立たないそうなので・・
雌は羽化後、おしりから性フォルモンを出し、雄を誘引します。雄はその匂いを頼りに低い位置をひらひらと飛んで雌を探し出し、交尾します。雄雌とも口が退化ししていて食事はしません。雌は樹木の幹や枝に産卵。翌春、孵化した幼虫は食草の新葉を食べ、2週間ほどで土中で蛹になります。