小枝にぶら下がって、羽化したての真っ新の翅を乾かしている、アカボシゴマダラに出会うことが出来ました。
アカボシゴマダラ
- チョウ目タテハチョウ科
- 分布 本州(関東地方)、奄美大島、中国、朝鮮半島、台湾、
- 大きさ 40~50mm
- 外来種
- 出現 5~10月
- 食草 幼虫はエノキ属の葉、成虫は樹液、果物の汁
- 年3回以上発生
- 越冬 幼虫
- 特定外来生物
蛹
まるで葉のように見える蛹です。蛹になりたての時は緑色。
別の場所で見つけたアカボシゴマダラの蛹。時間がたつと硬く白くなっていきます。蛹は小さく揺れたり、時にはぶんぶんと動き回ることも。
成虫
黒地に翅脈を残して白い斑紋、夏型は後翅後部に鮮やかな赤色のU字型の斑紋があります。5月頃に出現する春型は、黒地部分が少なく全体的に白っぽく、赤色の斑紋は減退、もしくは消滅します。
ゴマダラチョウは複眼に瞳のような模様があります(偽瞳孔)。こちらを見ているようです。タテハチョウ科は前脚が退化して4本のように見えます。黄色い口吻が見えます。口吻は顎が進化したもので羽化した時にはまだくっ付いていなくて2本あります。これをチャックのように繋げていきます。右側にある白いのが出てきた蛹の抜け殻。
奄美大島にいる奄美亜種以外は特定外来生物に指定されています。現在、関東地方で見られるアカボシゴマダラは、中国大陸から移入された放蝶によるものとされています。分布は拡大されています。奄美大島、台湾の亜種は白化型が出現せず、奄美亜種は赤い斑紋が濃くD型になります。