幼虫と成虫では食性が違うものが多いですが、テントウムシは徹底して、厄介なアブラムシを食べてくれるいい子です。テントウムシは種類によってアブラムシの種類が異なり住み分けしています。
特徴
ダンダラテントウ(段斑瓢虫)は本州以南の比較的暖かいところを好みます。体長4~7mm、黒地に赤、黄褐色の段模様があります。名前の由来です。北方の殆ど黒一色に見えるものから南方の赤の面積が多いものまで、個体差がとても多いテントウムシです。2紋型、4紋型、6紋型があります。
アスクレピアス(唐綿)に沢山のダンダラテントウがいました。
上2枚の写真の個体はほとんど真っ黒。肩の部分だけに赤い筋が残っています。この部分に紋が残るのはダンダラテントウの特徴です。上翅の周縁が反り返っています。
こちらは2紋型です。同じ菊の葉っぱの付け根の所でしばらくお休みです。
6紋型です。抜け殻の側に一日程じっとしていました。ピカピカ黒光りしてきれい。
生態
卵→幼虫→蛹→成虫と完全変態です。4~11月に見られます。
9月中旬、庭の菊の葉にいた背中にトゲトゲのある幼虫です。
菊の葉っぱが巻かれていたので剝がしてみたら、蛹がいました。テントウムシは一度に20個ほど卵を産むそうですからもっとたくさんいそうです。
数日後にはしっかりしてきました。合計10個見つけました。
ダンダラテントウとナミテントウの違い
ナミテントウもダンダラテントウもありふれた普通のテントウムシでよく似ています。
その違いは
ナミテントウより小型
ナミテントウの触角は長く、前頭幅の1.5倍、先端が幅広ですが、ダンダラテントウは前頭幅と同じか短く先端が尖っています。
ダンダラテントウは縁が出っ張っています。
ナミテントウは北に行くほど赤型が多く、ダンダラテントウは黒型が多い
残る紋の場所はナミテントウの紋は中央部分寄りでダンダラテントウは肩口。
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