明るい木の下に、ぽっと灯りが点ったような、鮮やかな黄色い蘭です。
キンラン
- ラン科キンラン属の多年草
- 分布 日本(本州、四国、九州)、朝鮮、中国の山野の林内
- 在来種
- 草丈 40~80cm
- 花期 4~6月
- 混合栄養植物(半寄生植物)
- 絶滅危惧種Ⅱ類
葉
地下茎は地中に深く伸びています。葉は互生、幅2~4cm、長さ8~15cmの広披針形、質は厚く、全縁、縦に明確な脈があります。葉柄は無く基部は茎を抱きます。
花
4月8日、黄色い花が立ち上がり始めました。
茎頂に総状花序、5~10個の花を付けます。苞は小さく1~3mm。花の色は鮮やかな黄色です。子房は下位、細長くわずかに捻じれて花柄のように見えます。
花は鮮やかな黄色で半開します。外花被片(萼片)3枚、内花被片(花弁)3枚が左右対称に付きます。外花被片は14~17mmの菱状楕円形です。花弁は萼片より短く、唇弁は3裂、側裂片は小さく内側に巻き込み、蕊柱を抱きます。蕊柱は雄しべと雌しべが合着したもので、6~7mm、頂部に大きな楕円形の葯があります。唇弁の後方には短い距があります。
中裂片は内側に5~7本の褐色の隆起線が入ります。
果実
果実は蒴果、円柱形で直立します。