野菜・ハーブ 植物の構造 育て方

シソ科~クリノポディウム(カラミンサ)

香りがよく、料理やハーブティーに使えるシソ科トウバナ属の多年草です。

クリノポディウム・グランディフロルム

  • 旧名 カラミンサ・グランディフローラ
  • ヨーロッパ南部、中東部原産
  • 草丈 20~50cm。
  • 花期 5~7月

クリノポディウム・グランディフロルム・バリエガータの葉

斑入りの園芸品種 バリエガータ。茎はよく分岐して直立します。葉は対生、葉柄は1cm、長さ~3~5cmの卵形で先端が尖り、縁に鋸歯があります。

クリノポディウム・グランディフロラム・バリエガータの花

茎上部の葉腋に、15~30mmほどの紅紫色の花を輪生します。筒状の2唇形の花で上唇は2裂、下唇は3裂します。下唇には白色と濃紅色の班があり、基部には毛が密生しています。中央に雌しべが1本、花柱は淡紫色、柱頭が2裂しています。雄しべは長短2本づつ、花糸は淡紫色、葯は白色、上唇に沿って伸びています。

クリノポディウム・グランディフロルム/バリエガータの花

萼は筒状5裂、下側の2裂片は長く縁毛が目立ちます。果実は4分果。

クリノポディウム・ネペタ

  • 旧名 カラミンサ・ネペタ
  • 地中海沿岸原産
  • 草丈 30~50cm
  • 花期 6~11月

クリノポディウム・ネペタの葉

茎は直立し、よく分岐します。葉は対生。先の尖った広卵形、下部の葉には浅い緩い鋸歯があります。ミントの香りがします。

クリノポディウム・ネペタの花

花径4~5mmの白色から淡紫色の唇形の花を咲かせます。下唇には淡紫色の班が入ります。

クリノポディウム・ネペタ

花は小型ですが、開花期が長く次々と花を咲かせます。

育て方

日当たりの良い場所か、やや半日陰で育てます。耐暑性、耐寒性があり、冬地上部は枯れますが、特に対策は必要ありません。水やりは、地植えでは根付けば降雨のみで大丈夫。6月頃と晩秋、花が散り始めれば、地際10cmほどに切り戻します。植え付け、植え替えは3~4月、9~11月。株分けは新芽が出る3~4月に。種が小さく、零れ種でもよく増えます。挿し芽は6月、10月に、しっかりとした茎を選んで2節を水に浸けてから。2~3週間で芽を出します。病害虫も特になく、丈夫で育てやすいハーブです。

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