ナミアゲハ
- チョウ目アゲハチョウ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、南西諸島
- 前翅長 40~60mm
- 出現期 3~10月 年2~5化
- 幼虫の食草 ミカン科の植物
- 成虫の食べ物 花の蜜
- 完全変態
- 越冬 蛹
卵
幼虫の食草のミカン科の植物の葉表に1個づつ産卵します。卵は黄白色で1mmほどの球形、孵化が近づくと黒ずんできます。
幼虫
孵化した幼虫は黒褐色で沢山の突起がある毛虫です。2齢幼虫になると鳥の糞に擬態しています。
カラスザンショウの葉をもぐもぐ
臭角はオレンジ色。
脱皮したばかりのしわしわの終齢幼虫です。脱皮殻がまだ傍にあります。
もう一度見に行くともう脱皮殻はありませんでした。
眼のように見えるのは眼状紋、隠れるようにある頭部に小さな丸い単眼が6対、顎が発達しています。気門は胸部に1対、腹部に8対あります。
蛹
蛹になる場所を探して歩き回り、適当な場所を探すと、余分な水分や不純物を外に出して、糸を吐き、体の向きを変えて尾部をくっつけます。頭部を反り返らせてせ胸部を固定し、前蛹となります。一昼夜して脱皮、蛹となります。蛹の時期は短くて1週間、越冬する場合は数か月を過ごします。蛹は周りの環境によって緑や茶褐色になります。
成虫
晴れ日の朝、頭部と胸部の間が割れ羽化します。翅色はキアゲハより薄い黄白色、翅脈に沿って黒い筋が入り複雑な模様になります。後翅には亜外線に青色の斑紋列、橙色から赤色の斑紋が入ります。裏側もほぼ同じ斑紋が入ります。越冬蛹が羽化した春型は、4~6月頃見られ、夏型より小型で、外縁の黒色帯が狭く、後翅表面前縁近くに黒斑が入りません。色も鮮やかです。