ニホンカナヘビ
- 有鱗目カナヘビ科カナヘビ属
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 日本固有種
- 大きさ 16~27cm
- 出現期 4~10月
- 食べ物 昆虫、クモ、陸生のカニ
- 越冬 幼体、成体
人気者のカナヘビの名は、お腹が金色なので金蛇、愛らしいので愛蛇などの説があります。
杭の上でよく日光浴しています。変温動物で日光浴は欠かせません、盛夏は朝夕の涼しい時間帯に見かけます。尾が長く体長の2/3を占めます。背面は茶色から褐色、腹部は淡黄色、背面の鱗は大きく、前後に重なって並び、強い稜線を持ち後方が尖ります。手で触るとざらざら、これが背面に6列並び、特に外側の稜線が最も強くなっています。側面には鼻から目、耳を横切って、尾の付け根まで黒褐色の帯が入ります。目の下から耳の下を通って後方に伸びる同色の帯が伸び、2つの帯の間は黄白色になっています。四肢は発達していて指は5本、後肢の4指が特に長くなっています。
オスとメスは区別がつきにくいそうです。交尾の時にオスはメスの頭部から腹部を咬むのでV字型の咬み跡が付いているのはメス。繁殖時期は5~8月。産卵は3~4回行われて、石や倒木などの下に6~10mmの卵を2~6個産み付けます。卵は必要な水分を周りの土壌などから給水して1.5倍ほどになるそうです。30~40日で孵化、幼体は5~6mmで黒褐色。11月頃には地中に潜り越冬します。
1年ほどで成体になります。幼体は茶色から褐色、まだ一色です。尾の先端が黒色。