金緑色に赤い班紋のメタリックな美しいカメムシがアカスジキンカメムシ(赤条金亀虫)。臭いカメムシが多い中アカスジキンカメムシは臭くありません。
アカスジキンカメムシ
- カメムシ目キンカメムシ科キンカメムシ亜科
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ 17~20mm
- 出現 4~10月
- 不完全変態
- 越冬 終齢幼虫
幼虫
4齢幼虫
終齢幼虫
触角をぶんぶん振っています。きれいな虹色に光っています。終齢幼虫です。
4齢幼虫、終齢幼虫は暗褐色に白色の模様が現れます。笑ったようなこの模様から「笑い虫」とも呼ばれます。
青や緑色、メタリックな光を放っているようです。
成虫
金緑色の金属光沢の地に赤い亀甲模様が鮮やかです。
カメムシ類は逆三角形の小楯板ありますが、アカスジキンカメムシには見当たりません。大型で腹部背面全体を覆っています。飛ぶための翅はその下に隠れています。
腹部の模様
腹部の模様は様々。その模様は雄と雌の違いではなく個体差です。生殖節で雄と雌の区別がつきます。
アカスジキンカメムシの一生
葉表に産み付けられた14個の卵からふ化した後、卵の殻の側でしばらく集団で留まります。幼虫も成虫も広葉樹の葉や果実と幅広く吸汁します。繁殖にはスギやヒノキの球果が不可欠です。不完全変態で、蛹にはならず終齢幼虫で樹皮の隙間や落ち葉の下で越冬します。春になって羽化します。出現期は4~10月。羽化した時は無地のオレンジ色で、きれいです。そして動く宝石に変わっていきます。その命を失った時には鮮やかな色も失い暗緑色になってしまいます。