去年、玄関前の狭い場所に生えていたダンドボロギクは小型でしたが、今年は庭でのびのびと大きくなりました。花より冠毛のほうが目立って真っ白なのできれいです。
ダンドボロギクの特徴
北米原産のキク科タケダグサ属の一年草です。名の由来が冠毛の様子が襤褸みたいというのは少し可哀想。「段戸」は1933年に愛知県段戸山で初めて見つかったことに由来します。山火事も後に最初に生えることからファイヤーウィードという名前も持ちます。火事だけでなく裸地に真っ先に生えて数年で姿を消します。
茎 葉
草丈は50~150cm。茎には縦に筋があり、全体的に柔らかく毛がありません。葉は5~40cmの長楕円形で互生、縁には不揃いな切れ込みがあります。下部の葉には柄があるものもありますが、上部の葉は茎を抱きます。上になるにつれ切込みが大きくなります。若い葉は食用になります。
花
花期は8~10月。茎の上部に大きな円錘花序をだし、頭花を上向きに付けます。
頭花は細い筒状花で中心部に両性花、周囲が雌性花です。花色は白から、淡黄色。これはきれいなピンク色をしています。
総苞は18mm。総苞内片は細く一列にきれいに並んでいます。総苞外片は小さな三角形です。
果実
冠毛は14mmと長く、真っ白でふわふわ、風に乗ってよく飛びます。果実は2.2mm、茶褐色で縦縞が入っています。ちょっと触ったら冠毛は簡単にそう果から外れます。
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