毎日のように庭に現れるホソヒラタアブはスマートでとても綺麗なアブです。
ホソヒラタアブ
- ハエ亜目ハナアブ科ヒラタアブ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 体長 8~11mm
- 出現 3~11月
- 幼虫の食性 アブラムシ
- 成虫の食性 花の蜜
- 完全変態
- 越冬 成虫
腹部は平らで(名前の由来です)黄褐色から橙色をしていて、各節に細い帯と太い帯が2本ずつの黒の縞模様があり、また黒い不明瞭な縦条もみられます。足は6本とも黄色です。
頭部は殆どが複眼です。上の写真は雌、雄は複眼が接しています。
寒くなってくると現れる黒化型でしょうか。
生態
雌はアブラムシのいるところに産卵をし、ウジ虫状の幼虫はアブラムシやカイガラムシを食べて成長、花粉も運びます。幼虫は眼がなく上体を左右に振りながら獲物を探します。口器の口鉤でアブラムシの腹部に食らいつき、体液を吸いつくしては、ぽいと捨て、周りには干からびたアブラムシの山、1匹いるだけで絶滅するそうです。頼もしい昆虫です。
ホバリング
飛んできてしばらく立ち泳ぎをしているような姿勢でホバリングをしてから花に止まります。交尾もホバリングをしながら。
ホバリングが得意なトンボは前と後ろを交互に巧みに動かして安定したホバリングをします。一方チョウは4枚の大きな羽根を同時に動かすので安定せず、ひらひらと動きます。
ハエやハチは4枚を別々に動かせませんが、羽を前後に角度を変えて動かすことで羽の下に渦を作って浮力を得ています。しかもトンボやチョウの十倍、1秒間に数百回の高速で羽を動かしているそうです。
関連記事
-
ハナアブ科~クロヒラタアブ
クロヒラタアブ ハエ目ハナアブ科ハナアブ亜科 分布 本州、四国、九州の平地や林縁 出現期 4~11月 体長 8~13mm 幼虫の食べ物 アブラムシ 成虫の食べ物 花の蜜 12月13日・マリーゴールド・ ...
続きを見る
-
ハナアブ科~フタホシヒラタアブとナミホシヒラタアブ
ヒラタアブはホバリングが得意で、スリムなボディ。そしてつややかな綺麗なハナアブ達です。 フタホシヒラタアブ ♀ 3月10日・ナズナ・どんぐり公園 ハエ目ハナアブ科ヒラタアブ亜科ヒラタアブ族 分布 北海 ...
続きを見る