まだほかの植物が動き出す前の早春に葉を出して養分を蓄えて枯たかと思うと、お盆の頃に、にょきっと花茎を出してオレンジ色の花を咲かせます。
キツネノカミソリ
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草
分布 本州、四国、九州の林床に自生
在来種
草丈 30~50cm
花期 8~9月
学名 Lycoris・sanguinea リコリスはギリシャ神話の海の女神の名、サンギネアは血のように赤いの意味
地方名 キツネノタイマツ キツネユリ キツネバナ 地獄花 毒花
全草リコリンなどを含み有毒
葉
3~4cmの鱗茎があり、早春に幅1cm、長さ30~40cmの線形の葉を出し養分を貯めて夏に枯れます。
花
花茎だけを伸ばして茎頂に3~5個の黄赤色の花を付けます。花被片は6枚、長さ3~4cmで斜めに開いて反り返りません。
雄しべは6本、花糸は黄赤色、葯は淡黄色、上向きに反り返って花被片と同長、雌しべは1本。
果実
花が枯れて若い果実が出来ています。蒴果は1.5cmの偏球形で3室に分かれていて各部屋に1~2個の種子が入ります。種子は黒色、5~7mmの扁平で円形。3倍体で結実しないものがあります。