自然教育園 植物の構造

ツバキ科~ヤブツバキ(藪椿)とシロバナヤブツバキ(白花藪椿)

少し薄暗い高い場所にひっそりと咲いています。艶やかな濃い緑色の葉に落ち着いた紅色の花、白い筒状になった花糸に鮮やかな黄色い葯と絶妙、趣があります。

ヤブツバキ

ツバキ科ツバキ属の常緑高木
分布 本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島南部、台湾
日本原産
樹高 5~15m
花期 11~4月
果期 9~10月
学名 Camellia  japonica
英名 カメリア 学名と同じ、ヨーロッパに椿をもたらした宣教師の名カメルに因んで
中国名 山茶(さんちゃ)生薬名

ヤブツバキの幹

幹は灰褐色で滑らか、縮緬じわや小さな突起が見られます。成長は遅く、材は緻密で耐久性があります。

ヤブツバキの葉

比較的温暖な地方の常緑広葉樹からなる照葉樹林の代表的な木です。厚みがあり革質、濃緑色で厚いクチクラ層によってピカピカの光沢があります。葉は互生、葉柄は1cm、長さ4~8cmの楕円形、先端は尖り、基部は広い楔形、縁はわずかに裏側に丸まり、浅く細かい鋸歯があります。

ヤブツバキの葉裏

裏側は淡緑色、茎、葉柄、葉両面とも無毛です。海風や大気汚染にも強い耐性がありますがチャドクガの食草です。

ヤブツバキの花

蕾の頃は絹毛に包まれた萼苞片に守られています。
花の少ない時期の大切な蜜源でメジロやヒヨドリなどが花粉の媒介者です。深紅の花弁は厚みがあり重みに耐えられるように頑丈にできています。

ヤブツバキの花

花径5~7cm。離弁花ですが5枚の花弁は基部で重なり合うように合着し、花弁は散らずに抜けるようにぼとんと落ちます。雄しべは多数、白い花糸の半分は筒状に合着し、葯は黄色、基部には沢山の蜜が貯まっています。

ヤブツバキ

雄しべの中央に白い雌しべがあり柱頭は3~4裂します。

果実

ヤブツバキの果実

果実は2~2.5cmの球形の蒴果で果皮が厚く熟すと3つに裂開し3~5個の種子が散布されます。種子の中には良質な油を含みます。

ヤブツバキの種子

落ちていた種子。黒褐色の硬い種皮に包まれています。

シロバナヤブツバキ

シロバナヤブツバキ

ヤブツバキの白花種

シロバナヤブツバキの蕾

葉のつやつやと白い蕾の対比が美しい。ほんのりとピンク色をまとっているようにも見えます。

シロバナヤブツバキ

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