あ、ホタル。
ムネクリイロボタル
- 甲虫目ホタル科クシヒゲボタル亜科
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ 6~8mm ♀の方がやや大きい
- 幼虫の食べ物 オカチョジガイなどの陸生の貝
- 成虫の食べ物 不食性、花の蜜で水分を取る
- 昼行性
- 完全変態
- 越冬 幼虫
成虫
体色は黒色、前胸背板は赤褐色、黒色の変異もあります。前胸前側には縁があって、縦溝が入り、前胸後縁は後方に突き出しています。小楯板は三角形で先端は円くなっています。前翅は黒色、黒い毛があり、3本の縦条隆起があります。後翅は半透明な暗灰色。複眼は小さく触角が発達しています。触角は黒色で11節、オスの触角は櫛型、メスは鋸状でオスがやや長くなっています。第1節が太く長く2節は短く、3~10節は同長、先端は細くなっています。発光器はオスにもメスにも第7節に1対あり、僅かに発光します。
ピントは甘いですが翅を広げたところが取れました。
生態
やや湿り気のある林内や林床の草地で見られる小型のホタルです。発光ではなくフェロモンで生殖活動をし、触角が発達しています。産卵は土中に、淡黄緑色の卵は透明な粘液に覆われています。成虫の活動は2週間ほど。幼虫は夜行性で小さな緑色の光を発しながら歩き回り、餌を探します。ウスカワマイマイなどの小型のカタツムリや、キセルガイ科、オカチョウガイなどの陸生貝やミミズなどです。幼虫の時期は1年を超えます。地中に蛹室を作り蛹になります。蛹も発光します。