ヨコヅナサシガメ
- カメムシ目カメムシ亜目サシガメ科ヨコヅナサシガメ属
- 分布 本州、四国、九州
- 中国、東南アジア原産の渡来昆虫
- 大きさ 16~24mm
- 出現 4~7月
- 不完全変態
- 越冬 幼虫
成虫
日本最大級のサシガメです。光沢のある黒色で毛に覆われています。頭部は細長く突出し、側面の白色の結合板が、大きく広がり反り返り波打ち、ピアノの黒鍵のような黒斑が入ります。この白黒の縞模様が相撲の化粧まわしに似ていることからヨコヅナの名が付きました。前翅の付け根は堅く丈夫になっています。口吻は長く、普段は折り曲げられています。
案外平べったい体。脚の基部が真っ赤です。
サクラの幹の窪みで見つけました。産卵のために降りてきたのでしょうか。
羽化した直後の成虫は鮮やかな赤色で、時間が経つと黒色に。真っ赤なヨコヅナサシガメに会ってみたいものです。
幼虫
そろそろ活動開始です。
6~7月に産卵、20~30日で孵化、幼虫はサクラ、エノキ、ケヤキなどの樹洞やくぼみで密な集団生活を送り、集団で大きな獲物を捕食するそうです。毛虫や芋虫、クモなどの昆虫に口吻を刺して体液を吸います。12月には5齢幼虫になり、集団で越冬します。孵化中は共食いも起きるようですが、その後は高密度の集団でも攻撃抑制機能が働き、共食いは起きないそうです。