アケビ
- アケビ科アケビ属のつる性落葉低木
- 分布 本州、四国、九州
- 在来種
- 花期 4~5月
- 果期 9~10月
- 生薬 木通 茎部分 利尿、消炎作用
葉
茎は他の植物に右巻きに巻き付いて古くなると木質化します。短い葉柄を持つ5枚の小葉からなる奇数掌状複葉が互生に付きます。小葉は楕円状倒卵形で基部が楔状、先端が窪み、全縁。
花
雌雄異花で雌雄同株、基部に雌花が1~3個、先に雄花が数個の総状花序を付け下垂します。雄花だけの花序もよく見られます。
淡紅色の3枚の花弁のように見えるのが蕚、中央の6本の紅紫色の雄しべが付き、葯は花時には内側に曲がっています。
雌花は雄花より大きく3cmほど、蕚片は3枚、中央に紫褐色の丸い棒状の雌しべがあります。
この花は雌しべが10本、沢山ついています。
雌花が受粉するとそれぞれの雌花が果実になります。実際に果実になるのは3~4個です。
果実
果柄に3~4個の液果を付けます。6~10cmほどの長楕円形で熟すと灰紫色、黄褐色になります。合着線で縦に裂開します。白いジェリー状の部分が食用になり、5~6mmの黒い種にはエライオソームが付いています。果皮も塩ゆでし、水に浸してよくアクを抜いて炒め物やお浸しで食べられます。