ヒラタアブはホバリングが得意で、スリムなボディ。そしてつややかな綺麗なハナアブ達です。3月、フタホシヒラタアブ(別名エゾコヒラタアブ)を見つけました。
特徴
ハエ目ハナアブ科ヒラタアブ亜科ヒラタアブ族。体長は1cm程、腹部には黒地に鮮やかな黄色い太い紋があります。
ナズナに来たフタホシヒラタアブです。これは雌です。雌は複眼が離れていて中央に黒い模様があります。
他のヒラタアブより頭部が幅広く大きく頭でっかちですね。
複眼が接しているので雄です。顔面に中条があります。面白い顔です。脚の付け根と先端が黒いですが、これも個体差があります。
北海道から九州まで開けた場所に普通に生息しています。落ち葉の下で越冬した成虫は3~11月に見られます。幼虫はアブラムシの体液、成虫は花の蜜を食用にします。
ナミホシヒラタアブ
よく似ているのがナミホシヒラタアブ、その違いは
フタホシヒラタアブ | ナミホシヒラアタアブ | |
胸部背色 | 黄褐色 | 青銅色 |
触角の付け根 | 黒い毛があり | なし |
小楯板の毛 | 黒色 | 明るい茶色 |
腹部の紋 | 真ん中で分断されている | 3,4節は中央でつながる |
とはいえ個体差がありますから、素人にはなかなか難しいものがあります。
雌の場合は特によく似ているものがあるようです。
フタホシヒラタアブのほうが紋が直線的で太いように思います。
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