自然教育園 ハチ目

コマユバチ科~ウマノオバチ

ウマノオバチ

  • ハチ目コマユバチ科コマユバチ亜科 Euurobracon 属
  • 分布 本州、四国、九州
  • 大きさ 12~20mm
  • 寄生バチ カミキリ類ミヤマカミキリの蛹に寄生
  • 出現期 4~6月
  • 完全変態
  • 越冬 成虫
  • 準絶滅危惧種
ウマノオバチ♀

♀・10月1日・自然教育園

 

メスの産卵管は体長の4~8倍にもなります。産卵管はU字型の2本の鞘と中央の管が合わさっています。メスはクリなどの木の寄生主の作った坑道に潜り込み、反転を繰り返して産卵管を残して脱出します。産室の石灰質の仕切りと坑道の僅かな隙間から産卵管を差し込み、頭部を下にして体を左右に傾け、産卵管を波打たせながら卵を産み付けるそうです。秋に羽化しそのまま越冬、春に出現するそうです。

体は赤褐色、腹部上部は白色、暗色部分もあり、変異が多いそうです。翅は黄褐色、外縁は暗褐色で、前翅に3個、後翅に1個の黒褐色の斑紋が入ります。触角は黒色、メスの複眼は小さく球形で、オスの複眼は大きく腎臓型です。前、中脚は赤褐色、後脚は黒色に黄色い環紋が入ります。

葉の上でじっとしていました。Euurobracon 属は世界で10種、日本ではウマノオバチとヒメウマノオバチの2種、ヒメウマノオバチは産卵管が短い。

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