自然教育園 生き物 カメムシ目

サシガメ科~ヤニサシガメ

真っ黒な塊が目の前に、ヤニサシガメが交尾をしていました。

ヤニサシガメ

  • カメムシ目サシガメ科モンシロサシガメ亜科
  • 分布 本州、四国、九州
  • 大きさ 12~16mm
  • 出現期 5~10月
  • 食べ物 小さな昆虫の体液を吸汁
  • 不完全変態
  • 越冬 5齢幼虫
ヤニサシガメ

5月24日・自然教育園

 

体色は光沢のある黒色、頭部は細く長く、触角は4節、第1節が一番長く、中央付近に2つの白い環状斑紋があります。第2、3節は短く、第4節はそれより長くなっています。前胸部は中央で括れ、背面中央にはくぼんだ溝があります。翅は褐色で長く腹部末節より長く突き出しています。腹部両側にある結合版は大きく張り出し、上に向けて折れ、波状になっています。脚は黒色、腿節は結節のように隆起し、黄白色の環状紋が入ります。口吻で松脂を体内に取り込み、更に前脚で擦り取って体、特に脚に擦り付けます。松脂はなくてはならないもので、失われれば光沢もなくなり、動けなくなり衰弱し死に至るそうです。

ヤニサシガメ

マツやスギの木の高い場所で生活していた幼虫は根本付近に降りてきて、幹の窪みや樹皮の下などで枯葉や土を付けて集団で越冬します。5月頃羽化します。

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