野草 雑草 植物の構造

キク科~アレチノギク(荒地野菊)

キク科イズハハコ属のアレチノギク(荒地野菊)は南アメリカ原産の1、2年草で明治の中頃に帰化して一時はずいぶん蔓延しました。近年はムカシヨモギやオオアレチノギクに押されて減少しています。

アレチノギクの特徴

アレチノギク(荒地野菊)の花

主幹は50cmほどで止まり箒状に沢山の側枝を出して大きな株になりました。主幹より側枝の方が高くなります。

アレチノギク(荒地野菊)のロゼッタ

秋に芽を出しロゼッタ状で冬を越し、春になって葉を立ち上げてきたところです。下部の葉は披針形で鋸歯があり、上部は線形です。茎や葉には短毛があります。細く長い葉が蕾を抱きかかえるように伸ばしています。

アレチノギク(荒地野菊)の花

アレチノギク(荒地野菊)の花

花期は4~6月。総苞はずんぐりとした樽型で5mm、直径4.5mm程です。中央の黄色い管状花は両性花で、柱頭と雄しべが見えています。白い舌状花は雌花です。短くて総苞からでません。2裂した柱頭が見えます。

果実

アレチノギク(荒地野菊)の冠毛

主幹の部分の果実の冠毛です。冠毛は3mm程で上向きの棘があり、少し触れるだけで衣服に沢山付きました。

アレチノギク(荒地野菊)の冠毛

痩果は1.5mm程、上向きの毛があります。冠毛は3mm、白色から灰褐色。花床がむき出しになっています。

よく似た植物にオオアレチノギクやヒメムカシヨモギがあります。比べてみてください。

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