植物の構造 育て方

クマツヅラ科~ヒメイワダレソウ(姫岩垂草) 

グランドカバーによく使われ、可愛い小さな花を沢山付けます。

ヒメイワダレソウの特長

枝分かれして地を這い小さな花を沢山つけるヒメイワダレソウ

南米原産のクマツヅラ科イワダレソウ属の多年草です。昭和初期に「リッピア」という品種が渡来し、平成に入って国産の「グラビア」という品種が作られました。場所も土質も選ばず、雑草を駆逐するほどの繁殖力です。ヒメイワダレソウはセシウムの吸着効果がヒマワリの30倍、除染に適しているそうです。

細い楕円形で先半分に鋸歯があるヒメイワダレソウの葉

草丈は5~15cm。枝分かれして地表を這い4cmほどの間隔で節々から根を深く伸ばします。葉は幅2~7mm、長さ5~20mmの細い楕円形で先半分に鋸歯があります。葉は無毛のもの、両面に短い毛があるものがあり、対生につきます。

穂状花序に唇形花を多数つけ球形の花序を付けるヒメイワダレソウ

花期は6月~9月。葉の付け根から10cm程の花径を伸ばし先端に球形の花序を付けます。直径3mmの唇形花を多数つけ、直径10mmの穂状花序になります。下唇は上唇の2倍の幅があり3裂します。花の色は白から淡紅色で中央に黄色の斑紋があります。

ヒメイワダレソウは種を付けません。

ヒメイワダレソウは種を付けません。

育て方

暑さに強く寒さに弱い植物です。-5℃で地上部は枯れ地下茎で越冬します。日当たりの良い場所の方が花付きがよくなります。踏みつけられるとより根を強く張り、その部分は草丈が低くなり、花付きは悪くなります。湿潤な土壌は適しません。肥料は必要ありません。かえって花付きが悪くなります。傾斜地に植える場合は下方向によく繁殖し上方向には伸びにくいので植え付けは上に。

増やし方
繁殖力が強く植える場所に注意が必要です。種は作りませんから増やすには株分けと差し芽で。植え付けも真冬を除いて1年を通して可能です。

病害虫
病害虫に強く特に気にすることはありません。種子は作らないしある程度繁殖すれば雑草も生えないので害虫は見られません。

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