コスカシバ
- チョウ目スカシバガ科スカシバガ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 開帳 17~32mm
- 出現期 5~11月
- 幼虫の食べ物 バラ科 ウメ、モモ、スモモ、アンズ、サクラなどの材、
- 完全変態
- 越冬 幼虫
庭にはバラ科の果樹があるのでやって来たのでしょう、窓に止まっていました。翅は細く透明、前翅前縁と外縁は黒色、見る角度によって色を纏います。胸部、腹部は光沢のある鱗毛に覆われ、腹部4,5節に黄色い横帯があります。よく似たヒメコスカシバの黄帯は第2,4,6節に入ります。尾単の鱗毛はオスは軍配のように広がり、メスは房状。この個体はオス。ハチに擬態しています。
樹皮の隙間などに1個産卵します。孵化した幼虫は皮目や樹皮の裂け目から侵入し樹皮下を食害し、成長すると深く穿孔し形成層を食害します。老齢幼虫は20~25mm。木くずや糞などで楕円形の繭を作り蛹化します。老齢で越冬した幼虫は春から初夏に羽化、若齢幼虫で越冬したものは夏から秋に羽化します。英名は「サクラに穴を開ける者」、光沢があっていろいろな色を纏って奇麗なのですが、果樹にとっては害虫。