ノコギリクワガタ
- 甲虫目クワガタムシ科クワガタムシ亜科ノコギリクワガタ属
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 大きさ ♂26~74mm ♀25~40mm
- 出現期 6~9月
- 幼虫の食べ物 朽ち木や根
- 成虫の食べ物 樹液
- 完全変態
立派なノコギリクワガタに歓声が上がりました。オスは赤褐色から黒褐色、頭部が発達していて頭部前縁中央に平たい突起が突出し、その下方に舌状の頭楯が伸びます。大顎は中央より基部寄りから大きく内側に湾曲し、先端は直線状、2歯と3歯の間に小内歯があります。触角は10節で第1節が長い。中脚、後脚の脛節には刺があります。オスの前脚脛節はメスに比べて細長くなっています。オスの大きさには差異があり、大型個体は大きく湾曲した大顎を持ち、中型個体は湾曲が緩やかで、小型個体は大顎が直線的で、内歯が鋸状です。メスは赤褐色。
夏に孵化した幼虫は3齢まで過ごし、そのまま越冬、翌年蛹化、もう1年幼虫で過ごす個体もいます。秋に土中の蛹室で羽化した個体はそのまま越冬し初夏から活動します。自然界では成虫の寿命は1年、活動期間はは2~3か月、樹液の枯れる10月頃には死んでしまいます。クヌギ、コナラ、ミズナラ、ヤナギ、ハンノキ、イチョウ、クリなどの広葉樹を好みます。