キタキチョウ
- チョウ目シロチョウ科モンキチョウ亜科
- 分布 本州から九州、南西諸島の林縁や野原
- 開帳 35~45mm
- 出現期 3~11月、5~6回発生
- 幼虫の食草 マメ科やそれに近い植物の葉
- 成虫の食草 花の蜜
- 完全変態 成虫で越冬
モンシロチョウなどより一回り小さいシロチョウ科の一般的な黄色い蝶です。以前はキチョウと呼ばれていましたが、今は南西諸島のみに分布するものがキチョウまたはミナミキチョウ、その他をキタキチョウ。南西諸島では混在するそうです。キタキチョウは朝鮮半島や中国にも分布し草木類を好み、キチョウは東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカなど広く分布し木本類を好みます。
翅色は黄色で♂の方が色が濃く♀は淡黄色です。翅表の外縁は黒色に縁どられていて、翅裏は褐色の斑紋があります。黒色の縁取りは夏型が幅が広く秋型は少し残るか無くなります。黒褐色の斑紋は逆に秋型の方が濃くなります。春に飛ぶ蝶は晩秋に羽化し越冬した夏型の蝶です。触角は茶褐色、複眼は黄色。産卵は幼虫の食草の葉に一個づつ産み付けられます。卵の1mmほど、乳白色で紡錘形、クリーム色に変化したら孵化します。
脱皮殻がぶら下がっていました。