モンシロチョウより一回り小さな黄色い蝶がひらひらと花を渡り、夢中で花の蜜を吸っています。
キタキチョウ
チョウ目シロチョウ科モンキチョウ亜科
分布 本州から九州、南西諸島の林縁や野原
出現 3~11月、5~6回発生
幼虫の食草 マメ科やそれに近い植物の葉
成虫の食草 花の蜜
全長 20~27mm
完全変態 成虫で越冬
以前はキチョウと呼ばれていましたが、今は南西諸島のみに分布するものがキチョウまたはミナミキチョウ、その他をキタキチョウ。南西諸島では混在するそうです。キタキチョウは朝鮮半島や中国にも分布し草木類を好み、キチョウは東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカなど広く分布し木本類を好みます。
特徴
開帳35~45mm、翅色は黄色で雄の方が濃い黄色です。前翅の表面の外縁に黒色帯があり裏面には黒褐色の斑紋があります。黒色帯は夏型と秋型とは異なり、夏型が幅が広く晩秋には帯がほとんど見られなくなります。黒褐色の斑紋は逆に秋型の方が濃くなります。春に飛ぶ蝶は晩秋に羽化し越冬した夏型の蝶です。触角は茶褐色、複眼は黄色。産卵は幼虫の食卓の葉に一個づつ産み付けられます。卵の1mmほど、乳白色で紡錘形、クリーム色に変化したら孵化します。
8月20日、自然教育園の武蔵野植物園で。メドハギに沢山のキタキチョウが群がっているところに出会いました。よく見ると抜け殻になった蛹が幾つもぶら下がっていました。飛び回っているチョウもいましたがじっとぶら下がっているチョウも。
キタキチョウと花たち
ミソハギ
ノハラアザミ
クサフジ
ヌマトラノオ