他の昆虫類が少なくなってきたなと感じる頃にでも、ハエ達に交じってよく見かける、小さいながら瑠璃色に輝く奇麗なハバチです。
ルリチュウレンジ
- ハチ目ミフシハバチ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、南西諸島
- 大きさ 8~10mm
- 出現期 4~10月 年3化
- 食性 幼虫ーツツジ類の葉 成虫ー花の蜜
- 完全変態
- 越冬 蛹
全身が光沢のある瑠璃色に輝いて美しい。広腰亜目に分類されるグループで腰のくびれがなく寸胴です。
翅は半透明、触角は3節、第1と第2節は極端に短く、第3節が長く棍棒状です。科名のミフシの由来です。
オスの触角には短毛が並び、メスの触角は短く短毛がありません。毒針は持ちません。
ツツジ類の葉縁の葉裏側の組織内に、先端が鋸状の産卵管を差し込み、列状に産卵します。瑠璃鐫花娘子蜂という名にある「鐫」という漢字ですが、、読み方はノミ、うかつ、大工さんのノミのことで、卵が並ぶ痕跡がノミに例えられているとのこと。幼虫は孵化後、群れを成して葉を食害し、成熟すると地面に降り土の中に入り蛹となり越冬します。早春、初夏、初秋に年3回出現します。
交尾をして有性生殖をする他に、単為生殖で産卵することもできます。有性生殖での受精卵は全てメス、単為生殖による未受精卵からは全てオスになるようです。