光沢のある体に白い点が入る美しいハナムグラです。
シロテンハナムグリ
- 甲虫目コガネムシ科
- 分布 本州、四国、九州、南西諸島、中国、台湾、香港、朝鮮半島、インド北部
- 大きさ 16~25mm
- 出現期 5~9月
- 食性 幼虫ー腐葉土、枯草の堆積物 成虫ー樹液、果物、花粉
- 完全変態
- 越冬 成虫、幼虫
光沢のある暗銅色、銅色、黒など色の変異が多く、上翅には明確に点刻が入り、白い点が散りばめられて美しい。脚は黒色、脛部には毛が束状に密生しています。後翅と胴体の間に溝があり前翅を開かなくても後翅を出して飛ぶことが出来ます。
頭部の先端中央が凹み、頭循は反り返っています。頭循の中央は点刻がまばらです。
紐を垂らすとしがみ付いて・・
サクランボの剪定をしていたら落ちてきました。
ひっくり返してみると・・腹部中央が凹んでいないので雌です。
生態
産卵は6~10月、7月頃から幼虫が見られます。3齢幼虫は土壌を固めて作る休眠室で越冬します。翌春、再び摂食活動を開始し、成熟すると黄白色になり土壌と糞で固めた土繭で蛹になります。7~8月に羽化、生殖活動はする個体としない個体があり、11月には土中に潜り越冬します。
シロテンハナムグリとシラホシハナムグリの違い
シロテンは頭部が凹むが シラホシは直線的ずんぐりしている
シラホシは前脚の符節が短い
シロテンの後翅は褐色、シラホシは黒色
シロテンの上翅の先端はわずかに突出、シラホシは鋭く突出する
シロテンの方がやや細長くシラホシはずんぐりしている
シラホシは上翅会合部の中央付近の白班が集まってやや大きな白紋、白帯になる
シロテンは全体的に点刻があるが シラホシは上翅小循板付近の点刻が薄い
シロテンの方が普通種で個体数が多い