透けた翅をもつ青みを帯びた真っ黒な蛾です。武蔵野植物園で見つけました。
ウメスカシクロバ
- チョウ目マダラが科クロマダラ亜科
- 開帳 18~23mm
- 成虫出現期 6~7月 年1化
- 幼虫出現期 9~5月
- 幼虫の食草 バラ科ウメ、モモ、サクラ、アンズ、スモモなどの葉
- 昼行性
- 完全変態
- 越冬 初齢幼虫
- 成虫俗称 ウメクンガ(梅薫蛾)
- 幼虫俗称 ハラアカ、コシダカケムシ
体色は青みを帯びた黒色、前翅は透明度が高く、翅脈と前翅基部が黒く黒い縁取りが明確です。オスの触角は両櫛歯状、メスの触角は鋸状です。
リンゴハマキクロバに似ていますが、ウメスカシクロバの方が小型で翅の透明度が高く翅脈に違いがあります。
若齢幼虫で木の割れ目などで越冬、新芽や葉を食べ晩春に蛹になります。終齢幼虫は長さ18mmほど、幼虫は紫色を帯びた暗褐色で頭部、腹端、腹面が赤く、背面と側面に白い毒毛針が針放射状に並び、接触時には疼痛が激しく、赤く腫れあがり危険です。