9月に見つけた小さな白い花は、アキノタネツケバナ(秋の種浸け花)のようです。アブラナ科、タネツケバナ属の一年草で、在来種。コタネツケバナ、ミチタネツケバナ、タネツケバナなどが仲間ですが、花が咲くのは春です。ミチタネツケバナは30年ほど前にヨーロッパから渡来した種です。ただ生育場所によって個体差があって、なかなか判断の難しい種類のようです。
アキノタネツケバナの特徴
随分大きな株になりました。畑や田んぼの脇など湿り気のあるところに多いそうですが、我が庭では一番日当たりのよい所に沢山生えています。
茎 葉
茎はよく分岐しますが頼りなくて自立できないほど、へなへなと倒れています。葉の色は浅く下の部分は手のひらの様に浅く裂けてちょっとかわいい形。茎には白い毛があるものとないものがあります。これにはありませんでした。
花
花は2mm程、先の方だけしか開きません。花びらは白く4枚、雌しべは円柱形、雄しべは6本。ミチタネツケバナは雄しべが4本だそうです。
蕚の色は同じ浅い緑のものと先が茶色になっているのがあります。
花の後は花柱ががぐんぐん伸びていきます。花柱の先はきらきらして綺麗。最初は茎かと思いました。
果実
果実は長角果。膨らんで種ができました。鞘は2つにきれいに分かれて下だけが残ります。種が弾けて見えているものもありますね。
種の大きさは1mmにも満たなくて触ったら落ちてしまいました。種が落ちた跡です。左右に互い違いについていた跡が分かります。
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