ツマグロオオヨコバイ
- カメムシ目ヨコバイ科
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ 13mm
- 出現 3~11月
- 不完全変腿
- 越冬 成虫
- 英名 Bothrogonia japonica
- 別名 バナナ虫
- ツマグロ・・・翅の先が黒い
オオ・・・ヨコバイの中では大きい
ヨコバイ・・・危険を察知すると横歩きする
鮮やかな黄色に頭部、胸部、背に6個の黒い点、翅は少し緑が入った黄色に翅の先が青黒く、目を引きます。
脚をバラバラに少しずつ動かして移動していましたが、横にステップを踏んだかと思ったらすっと葉裏に移動、隠れてしまいました。葉を揺らすと腹部を反らすようにして翅を広げピヨーンと急上昇して飛んでいきました。でも飛行距離は短い。
寒くなっても元気です。ひっくり返ってしまいました。案外腹部が薄い。脚をバタバタ動かしてフリージアの葉からぼたっと落ちて無事生還です。
生態
卵から幼虫に、3か月かかって成虫になります。夏に見られる幼虫は約5~11mm、半透明の白から薄緑色、翅がないだけで、成虫とほとんど同じ形をしています。眼の位置が頭部の付け根の方にあってひょうきん。幼虫も成虫も一日のほとんどを植物の汁を吸って生きています。寿命は9か月ほどで、命が終わるとオレンジ色になります。
似た名前のツマグロヨコバイはイネ科の茎に産卵し汁を吸うほか伝染病を媒介する害虫として嫌われます。翅の先が黒いのですが(雌は褐色)黒い点がなく4~6mmと小さな紡錘形。
ツマグロオオヨコバイについては必ずと言っていいほどおしっこを掛けられる話が出ます。茎に針のような口を突き刺しっぱなしでおしっこをしながら汁を吸い続け、空中でも飛ばすそうです。セミに近い種類です。納得。