道端や植え込みの中にミチタネツケバナ(道種浸け花)をよく見かけるようになりました。若い葉は生で食べるとクレソンより味が良いとか、おひたしも美味しいそうです。
ミチタネツケバナ
- アブラナ科タネツケバナ属
- 分布 ヨーロッパ、東アジア原産
- 外来種 近年(1970年代)に渡来し急速に広がっている
- 草丈 10~30cm
- 花期 2~5月
- 名前由来 タネツケバナ(種浸け花) 種籾を蒔く前に水に浸けるころに花を咲かせることから
葉
葉は長さ7cm程、奇数の羽状複葉で小葉は小さく広楕円形、頂小葉は大きく円形です。茎は無毛、葉柄や葉縁にわずかに散毛があるものもあります。
花
茎頂に花径7mmほどの小さな花を固まって付けます。花弁は白色で4枚の十字花、雄しべは4~5本。花は平開しません。
果実
2cmの長角果が、花から飛び出すように付いています。果実は種子は1mm、黄褐色で果皮に交互に繋がっていて熟すと果皮が取れてはじけます。
タネツケバナとミチタネツケバナの違い
タネツケバナ | ミチタネツケバナ | |
場所 | 湿りけのあるところ | 乾燥したところ |
花期 | 3~5月 | 2~5月 |
花 | 雄しべ6本 丸みがあり広がって咲く |
雄しべ4本 平開しないでまとまって咲く |
茎 | 下部は暗紫色 毛が多い | 無毛 |
茎葉 | 長楕円形 多数 | 細長い 少ない |
根生葉 | 花期にはなくなる | 果実の時期にもある |
果実 | 茎から広がって付く | 茎に沿うように直上する |
タネツケバナ属は10種類以上あってなかなか見分けることは難しいようです。
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