メスは鮮やかな黄色に黒紋が4つととても目立ちますが、オスは頭部と胸部が黄色に前翅が灰白色とシックな蛾です。
(ウンナン)ヨツボシホソバ
2011年にウンナンヨツボシホソバとヨツボシホソバの2種に分かれたとのことですが、この2種は♂、♀とも外見はよく似ていて、交尾器を見ないと区別ができないそうです。ヨツボシホソバの生息地は平地から山地、ウンナンヨツボシホソバは平地に限定されるそうです。自然教育園で行われた調査によると、この2種が混在しているそうなので、(ウンナン)ヨツボシホソバと表記しました。
- チョウ目ヒトリガ科コケガ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 開帳 ♂40~45mm、♀42~48mm
- 出現期 6~7月、8~9月 年2化
- 幼虫の食べ物 地衣類
- 完全変態
- 越冬 幼虫
成虫
メス
頭部、胸部、前翅とも鮮やかな黄色、前翅に2対の青みを帯びた黒紋が入ります。翅を閉じていると見える紋は3個。脚は青みを帯びた黒色。
オス
頭部、胸部は黄色、前翅は灰白色で前翅の基部が黒色になっています。
幼虫
赤い2列の点の外側に黒い点が並び、毒毛針を持っています。終齢幼虫は35~40mm。
よく似たマエグロホソバとの違いは
♀ マエグロホソバの方がやや小型。
前翅の良く目立つ脈がヨツボシホソバは3脈に分岐、マエグロホソバは2脈
前翅外縁部がヨツボシホソバの方がやや尖り気味、マエグロホソバは丸みを帯びる
♂ ヨツボシホソバは前翅の前縁基部のみ黒色、マエグロホソバは前縁全体が黒色
ヨツボシホソバは前翅全体が灰白色だが、マエグロホソバは後縁から外縁にかけて黄色い部分が残る