愛らしい存在のテントウムシの代名詞、みんな知ってるナナホシテントウ。
ナナホシテントウ
- 甲虫目テントウムシ科テントウムシ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄
- 大きさ 5~9mm
- 出現期 4~11月 南東では2化
- 食べ物 成虫、幼虫ともアブラムシ
- 完全変態
- 越冬 成虫
成虫
明るい場所を好み日当たりのよい草地や畑で見られます。ほぼ円に近い楕円形で、半球形に盛り上がっています。腹面は平ら、体色は黒色です。頭部には点刻があり小さな黄白色の斑紋が、胸部にも大きな黄白斑が入ります。前翅は派手な赤色や黄色味を帯びた赤色の地に黒色の班が8個、前方中央の斑紋が互いに接していて1個に見えることでナナホシ。羽化したばかりの時は透明感のある黄色せ、無紋。
この赤色は警戒色、臭くて苦みのあるアルカロイドを持ち、不快な味で鳥も食べません。危険を感じると腹を上に向け脚を内側に畳みこんで死んだふり、脚の関節から黄色い汁を分泌します。
生態
成虫は数匹が集まって落ち葉の下や草の根元で冬を越します。冬でも暖かい日は日向ぼっこ。冬を越した成虫は葉や枝に30個ほどの卵を産み付けます。産卵期間は2か月にも及びます。卵は黄色でラグビーボール状、4~10日ほどで孵化、幼虫は餌が豊富でないと共食いをするそうです。3回脱皮して10mmほどの終齢幼虫になります。
蛹
幼虫の背中が割れて蛹に、やや縦長でオレンジ色に黒い斑紋が並びます。卵から成虫になるまで約20日間。