ミダレカクモンハマキ
- チョウ目ハマキガ科ハマキガ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 開帳 16~24mm
- 出現期 5~6月 年1化
- 幼虫の食草 落葉広葉樹の葉、リンゴやナシの花
- 夜行性
- 完全変態
- 越冬 卵塊
成虫
褐色に暗色の斑紋、個体によって斑紋の変異が多い。オスの前翅前縁には折り返しがあり、ミダレカクモンハマキは短く、よく似たカクモンハマキやムラサキカクモンハマキはこの折り返しが長いことで区別ができます。雌の方が大型です。
幼虫
幼虫はリンゴやナシの害虫、家のサクランボでも幼虫を見つけました。幼齢では黒色の頭部に前胸背盾は黒色、褐色の頭部に、黒い背盾と変化します。
褐色の頭部に背盾の中央が色が薄くなってきました。終齢では20mmほど。
灰色や灰緑色に背面頭部側には黒い班点、後方部は白い斑点が並びます。
生態
幹や枝の表面に灰白色の卵塊の状態で越冬します。中には100個ほどの卵が入っています。孵化して幼虫が現れるのは4~5月、葉の多い木の上部で乱雑に葉を巻いて、その中に潜んで葉や花を食べます。荒い繭を作って蛹化します。成虫は5月頃から見られます。