自然教育園 チョウ目

シジミチョウ科~ムラサキシジミ(紫小灰蝶)

ムラサキシジミ

  • チョウ目シジミチョウ科
  • 分布 本州、四国、九州、沖縄
  • 開帳 30~40mm
  • 出現期 3~11月 3~4化
  • 幼虫の食草 アラカシ、イチイ、スダジイなどのブナ科の常緑樹、落葉樹の葉
  • 成虫 越冬前後は花の蜜 それ以外は不明
  • 完全変態
  • 越冬 成虫

成虫

ムラサキシジミ

越冬成虫・3月17日・自然教育園

 

日中はあまり動かず夕方から活動します。翅裏はとても地味。淡褐色、灰褐色に不明瞭な帯模様と斑紋が入ります。

ムラサキシジミ

6月11日・自然教育園

 

ムラサキシジミ

6月27日・自然然教育園

 

ムラサキシジミ

6月19日・自然教育園

 

ムラサキシジミ

6月19日・自然教育園

 

翅表は青紫色、暗褐色の太い帯に縁どられています。前翅は先端がやや尖っています。体色は灰色。

ムラサキシジミ

7月17日・自然教育園

 

樹木の葉裏などで単独または小集団で越冬します。

ムラサキシジミの卵

7月9日・アラカシの葉裏・自然教育園

 

越冬成虫は、早春、食草の小枝や葉に1個づつ産卵します。

孵化した後のムラサキシジミの卵

孵化後の卵・7月9日・アラカシの葉裏・自然教育園

 

寄生されたムラサキシジミの卵

寄生バチが脱出した跡?7月8日・アラカシの葉裏・自然教育園

幼虫

ムラサキシジミの2齢幼虫

2齢幼虫?・アラカシ・自然教育園

 

幼虫はわらじ型、ある程度成長すると枝先の若い葉を綴って巣を作ります。幼虫は蜜を出してアリを誘引、脳内のドーパミンの働きを抑制し、護衛させるそうです。幼虫は5齢で終齢となり落葉の間で蛹になります。5月下旬から6月に新成虫が羽化します。秋まで数回発生します。

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