オオミノガ
- チョウ目ミノガ科オオミノガ亜科
- 分布 本州、四国、九州、南西諸島
- オス開帳 35mm メス体長 35mm
- 出現期 6~8月
- 幼虫の食べ物 バラ科、クワ科、クルミ科、クスノキ科などの葉
- 成虫 食べない
- 完全変態
- 越冬 幼虫
幼虫
終齢幼虫は30mm、蓑の大きさは35mmほど。枝や葉で紡錘形の蓑を作ります。杭の上を移動中でした。静止時は蓑の中、移動中や食事中は頭部から胸部を出します。頭部は暗赤褐色、胸部は褐色に暗褐色の班が入ります。腹部は黒色、気門は赤色。
越冬した幼虫は蓑の中で蛹化、6~8月、オスは羽化、翅を持った成虫になりますが、メスは翅を持たず蓑の中でフェロモンを出してオスを呼び寄せます。交尾してオスは死にます。メスは蓑の中で産卵、自分の体で蓋をし孵化する頃まで守ります。孵化した幼虫は糸を垂らして脱出、小さな蓑を作って6~7回脱皮、体の成長に合わせて蓑を大きくします。
オオミノガに寄生するオオミノガヤドリバエ、食べた葉に付いたヤドリバエの卵は消化管の中で孵化、終齢まで成長したオオミノガは成虫になれず、ヤドリバエの幼虫が成長します。オオミノガは随分減少したらしいのですが、このヤドリバエに寄生する寄生バチがいるそうで、オオミノガは少し数を戻してきているそうです。