道端で見つけた小さなピンク色の花は掌状の大きな葉に埋もれるように咲いています。
フユアオイの特徴
東アジア原産のアオイ科ゼニアオイ属の２年草、多年草で古来に食用、薬用として渡来した帰化植物です。本州以西に分布し、野生化しています。
葉
草丈６０～１００ｃｍ。茎は円柱形で直立し軟毛があります。葉は互生、長い葉柄があり５～１１ｃｍの掌状、浅く５～７裂し鈍い鋸歯があります。両面に疎らに毛があります。
花
花期は４～１０月。葉腋に短い花柄の先に白色もしくは淡紅色の花が１０個ほど束生します。上の花は白地に淡紅色の縁取りが入ります。花径１～２ｃｍ、花弁は５枚、倒心形で先は少し窪みます。雄しべは１０本、花糸は白色で基部が合着し雌しべを囲みます。花柱は白色、多数に分岐します。萼は杯状で深く５裂、３角形で先が尖ります。
果実
花後萼は大きくなって果実を包みます。
果実は１ｃｍほど、扁平な１０～１２個の分果が輪状に並びます。皺があり側面には網目があります。
種子は腎形で濃褐色。