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ツユクサ科~ヤブミョウガ(藪茗荷)

少し薄暗いような場所によく見るヤブミョウガ、薄暗い中にあっても透明感のある花は小さいながら浮かび上がるように目を引きます。湿り気のある場所を好みます。台湾や朝鮮半島、中国、日本では関東以西に自生しています。沖縄ではコヤブミョウガ自生しています。学名はPollia japonica、日本の名前がついています。

ヤブミョウガの特徴

3枚の花弁と3枚の萼からなる透明感のある白色のヤブミョウガの花

沢山蕾が付いています。ツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草です。

茎 葉

ヤブミョウガの葉は鞘になってくきをつつんでいます

5月に芽を出し茎は直立し高さ50~100cmになります。茎は毛が多くざらついています。葉の基部は鞘になっていて茎を包んでいます。

ミョウガの葉に似ていることがヤブミョウガの名の由来

葉はミョウガに似ていてこれが名の由来です。幅2.5~7cm、長さ15~30cmの長楕円形の葉が先端部分に集中して互生に付きます。

ヤブミョウガ

地下茎を横に伸ばして増やしていき、しばしば群生します。

ヤブミョウガの葉裏

葉裏です。葉は直射日光を浴びると葉表を隠すように折れます。

透明感のある白色に黄色い葯が目立つヤブミョウガの雄花

ヤブミョウガの雄花

花期は7~9月。十数個の花が段々に咲く円錐花序で花には両性花と雄花が混在しています。花径8mmと小さく透明感のある6枚の花被片と雌しべ1本雄しべ6本です。花被片は3枚の花弁3枚の白い萼からなっています。
両性花は白い雌しべが長く伸び雄しべも突き出ています。午後になると雄しべ、内花被片の順に内側に巻き込まれていき夕方には長い花柱を外に出したままほぼ閉じます。
雄花の花柱は短く垂れ下がり気味の雄しべの黄色い葯が目立ちます。子房は小さく茶色に変色しているものもあります。

果実

花柱が長く残る白色の若いヤブミョウガの果実

若い果実は白色で上の写真のように長く花柱が残っています。萼が果実を包んでいる姿が可愛く感じます。

ヤブミョウガの果実は白→緑→茶→紺→藍紫色と変化します

果実は5mmの球形で色は白色→緑色→茶色→紺色→藍紫色と変化し艶を増していきます。

ヤブミョウガの果実は白→緑→茶→紺→藍紫色と変化します

側枝には十数個の花を次々と付け花の脱落痕と鱗片葉が残ります。

ヤブミョウガの種子、球体に沿って隙間なく石積のように並んでいます[

種子は不定形で2mmほど、薄皮をはがすと石積のように球形に沿って隙間なくきれいに並んでいます。この個体には24個の種子が入っていました。種子の表面には加工されたような凹凸があり、中央には窪みがあってその真ん中には突起があります。この突起は蓋のようなものでこの蓋が外れて発芽、発根するという重要な役目があるそうです。この種子の構造はツユクサ科に共通するもので、ツユクサ科は不思議がいっぱい詰まっています。

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