ヒメハラナガツチバチ
- ハチ目ツチバチ科ツチバチ亜科ハラナガツチバチ属
- 分布 本州、四国、九州
- 体長 ♂11~19mm、♀15~22mm
- 出現期 4~11月
- 食べ物 幼虫はコガネムシ類の幼虫 成虫は花の花粉や蜜
- 越冬 メスは土中で成虫で
オス
体色は黒色 胸背部は周囲以外は無毛、胸背板中央に黄色い笑った顔のような斑紋があります。腹部は第一節がぐっと細くなっています 。腹部は光沢がある黒色に 背面後ろ縁沿いに薄い黄帯、毛帯が5本あります。
オスの触角は長く、メスの倍以上。アップルミントに夢中。ツチバチはみんなお尻をくっと丸めていますね。
メス
メスには目立った斑紋がなく、胸部には白っぽい長毛が密生しています。黄帯はなく4本の毛束帯があります。大顎が発達しています。雌の翅端に明確な暗班があります。
産卵と幼虫
メスのツチハチは地表すれすれを飛びながら嗅覚でコガネムシの幼虫を探し、地中に潜り幼虫の胸部を刺し麻痺させて腹部に卵を産み付けます。少し残酷な気もしますが、コガネムシの幼虫は生きたまま幼虫のえさになります。コガネムシは人間からみると植物の根を食べる害虫です。それをやっつけるのですからツチバチは益虫ということになります。メスの成虫は乾いた土の中で越冬します。土を掘るためにツチバチの雌の大顎は大きく発達しています。