ヒメスズメバチ
- ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属
- ヒメスズメバチ 本州、四国、九州
- ツシマヒメスズメバチ 対馬
- リュウキュウヒメスズメバチ 石垣島 西表島
- 大きさ 女王バチ32~35mm 働きバチ25~32mm
- 出現期 5~9月
- 食性 アシナガバチなどの幼虫や蛹、樹液、花の蜜
- 巣 10~20cm
- 越冬 女王バチ
黒化が強い個体は肩部、胸部後半部が黒色、腹部末端3節が黒色、黄色い帯が3本、腹部前半に赤褐色の部分があります。黄色や褐色が発達した個体は肩部に黄色い条、胸部後半に褐色部があり、腹部先端2節が黒色、黄色い帯が4本、腹部前半部に赤褐色が発達しています。オスは触角が長く、肩部の黄斑が発達しています。オオスズメバチやキイロスズメバチ、コガタスズメバチ、ツシマヒメスズメバチは腹部先端が黄色です。他のスズメバチは女王バチ>オスバチ>働きバチと大きさの差が大きいのですが、ヒメスズメバチはその差が少なくなっています。
大人しいスズメバチです。巣は雨の当たらないちょっとした閉鎖空間に作られます。空洞の半球形の中に、一回り小さいシャワーヘッドのような巣があり、6角形の巣穴がむき出しになっています。営巣は他のスズメバチより遅く、5~6月に巣作り、産卵、6~8月に働きバチが羽化し巣が大きくなります。8~9月に新女王が誕生し、1匹のオスと交尾して巣を離れ、越冬します。働きバチの数は少なく最大でも80匹ほど。