植物の構造 育て方

アブラナ科~イベリス・センペルヴィレンス

イベリス・センペルヴィレンスは白い小さな花が集まって株を覆うように咲く可愛い花です。手間もかからずどんな花とも仲良くできます。緑が絶えず、白色が華やか、ちょこっと出ている葯の黄色がまた可愛い花です。

イベリス・センペルヴィレンス特徴

長く楽しませてくれるイベリス・センペルヴィレンス

イベリスはアブラナ科、イベリス属(マガリバナ属)の一年草または多年草です。センペルヴィレンスは多年草で春早くからずっと花を付けています。地中海沿岸地方原産、日本には200年前に渡来しました。

長楕円形の葉をつけて横に広がっていくイベリス・センペルヴィレンス

草丈20~30cm。矮性で横に広がります。葉は長楕円形で互生。宿根草といわれますが、冬も枯れないでいました。

総状花序が外側から開花していくイベリス・センペルヴィレンス

分岐した茎の頂部に総状花序に花を付けます。蕾のころは赤褐色です。花径1cmの小さな花が集まって外側から開いていきます。

白い花弁に黄色い葯が映えるイベリス・センペルヴィレンス

花弁は4枚、外側の2枚が大きく内側の2枚は小さくなっています。雌しべ1本、雄しべが6本、黄色い葯が見えます。

中央まで咲きあがってこんもりとしたイベリス・センペルヴィレンス

中央まで咲くと花がこんもりとしてきます。

イベリス

花色は白の他にピンク、赤紫などがあります。

イベリス・スノーサーファー

イベリス・スノーサーファー

スノーサーファーは宿根草の大輪のイベリスの品種です。寒さにも強く12~5月まで楽しめます。

果実

イベリス・センペルヴィレンスの果実

一部に種が出来てきて、今度は縦長になっていきます。面白い形です。

名前

イベリス     スペインの別称イベリアが語源。イベリア半島に多く自生している
マガリバナ    中国名、屈曲花、太陽に向く性質で茎が曲がりやすいから
キャンディタフト 英語名、砂糖菓子の束の意味
トキワナズナ   センペルヴィレンスの和名、常盤薺

アカネ科の「ヒナソウ」も「トキワナズナ」の名で呼ばれます。ヒナソウは草丈15cm程の小さな花たちです。

トキワナズナの別名を持つアカネ科のヒナソウ

ヒナソウ

育て方

一年草は寒さに弱く多年草は過湿に弱い性質があります。余り土壌を選ばず、追肥は必要ありません。混みあうこともなく草丈も抑えられ緩やかに増えていきます。花数が多いのでこまめに花がらは摘み取るようにします。風通しが悪くなったり夏、冬前には刈り込みます。

増やし方
直根性なので移植を嫌います。種蒔きは直播で。種蒔きの時期は一年草は9~10月、多年草は3~4月。多年草は花後に差し芽でも増やせます。

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