艶のある特徴的な大きな葉と春から秋にかけて、真夏の太陽にも負けず、鮮やかな大振りの花が楽しめる植物です。ローズ・ジャイアントはマンデビラの中でもよくツルが伸び花も大きい品種です。
マンデビラの特徴
キョウチクトウ科マンデビラ属(チリソケイ属)の南アメリカ原産のつる性植物です。以前はデプラデニアという旧属名で流通していました。その時の主な品種はローズ・ジャイアントとサンデリ、最近は花付きの良いサン・パラソルのシリーズが人気でその呼び名でも呼ばれるようです。花色は以前はピンクのみでしたが、今では白、赤、黄色、白からピンクに変化するものなど豊富になってきました。
葉
草丈は30~300cm。つる性で葉は単葉、先の尖った楕円形で螺旋状に付きます。艶がある濃緑色の葉は葉脈が目立ち葉脈に沿って凹凸がはっきりしています。茎や葉から弱い毒のある乳状の液が出て、接触すると皮膚炎を起こすことがあります。
花
花期は5~10月。ツルの葉腋から花序を出し、花径4~10cmの数輪の花を付けます。蕾は回旋するように畳まれています。萼は5枚、花冠は筒状に合着し、螺旋状に一部が重なり先端が5裂しています。子房は2室、雌しべは外からは確認できません。雄しべは合着して花筒上(下の写真黄色の部分の中央)に確認出来ます。1つの花が1週間以上咲き続けます。
育て方
水はけのよい半日以上日の当たる場所に植えます。乾燥には強く過湿には弱いので乾燥気味に育てます。耐暑性はあり夏でも途切れることなく花を咲かせますが、耐寒性はなく15℃、冬は室内に取り込みます。つる性なので行灯仕立てやトレリスなどに絡ませます。ツルがあまり伸びない品種もあります。良く根が張るので鉢植えの場合は毎年4~5月に植え替えます。
剪定
摘心をして枝数を増やします。適宜剪定をして枝数を調整したり反時計回りに誘引します。冬越しの前に地際から20cmほどに切り戻しをします。
増やし方
5~9月、温度の高い時に挿し木で。乳状の樹液を洗い流して水あげをします。発根には3~4週間かかります。
病害虫
新芽にアブラムシが付きやすいので除去します。