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ナス科~カンザシイヌホオズキ(簪犬酸漿)

1本だけぽつんと立ったカンザシイヌホオズキは光を放つような艶のある黒い果実をピンと上向きに付けました。

カンザシイヌホオズキ

カンザシイヌホオズキ

北アメリカ南部から南アメリカ原産の帰化種でナス科ナス属の一年草または多年草です。

カンザシイヌホオズキ

草丈30~80cm。茎は直立しよく分岐し基部は木質化します。稜があり微細な毛が生えています。葉は2~15cmの狭卵形で全縁もしくは波状の鋸歯があります。葉は柔らかく微毛に覆われ葉裏の葉脈上に毛が目立ちます。

カンザシイヌホオズキの花

花期は6~10月。花色は白色から淡紫色、花径5~12mmと他のイヌホオズキより小型です。散状花序に4~11個の5深裂した星形の花を下向きに付けます。萼は浅く5裂し鈍頭。花柱は白色、柱頭は緑色、雄しべは5本、黄色い葯が目立ちます。

果実

カンザシイヌホオズキの果実

果実は5~8mmの球形の液果で上向きもしくは横向きにつきます。この果実の付き方が簪の名の由来です。若い果実には白い斑点があります。熟すと強い艶のある黒色になります。

カンザシイヌホオズキの果実

果実が熟してくると萼は反り返り果実から離れます。種子は白色、1mmほど。

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