成虫は翅をすぼめて細くなり触角を横につけるともう小枝にしか見えませんし、印象的な顔をしています。木目模様に見えることが名の由来です。ブロック塀でしばらくじっとしていました。
キバラモクメキリガ
- チョウ目ヤガ科ヨトウガ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄、台湾、中国、ロシア沿岸広葉樹の林、林縁、公園
- 開帳 47~55mm
- 出現期 11~5月
- 幼虫の食草 広食性 ナシ、サクラ、エニシダ、イタドリ、タケニグサ、ギシギシ、ゴボウ、キクイモ、コナラ、クヌギなどの葉
- 成虫の食性 広葉樹の樹液 ヤツデの花
- 完全変態
- 越冬 成虫
幼虫
葉表に200個ほど産み付けられた卵は一斉に孵化し若齢幼虫は集団行動をします。
4齢幼虫までは薄緑色ではっきりとした白い気門線が入っています。
終齢幼虫は長さ5cm、頭部は橙褐色、気門線は白色、気門線を境に茶褐色の濃淡のツートンカラー。前胸背板に大きな黒い斑紋があります。
成虫
触角は糸状、地色は灰褐色、前縁は濃褐色、前翅に2対の紋、濃茶色、黒褐色の環状紋、腎状紋があります。ヨトウガとは夜盗蛾、夜活動し作物を食い荒らすことから付いた名前です。越冬中も風の弱い暖かい日の夜に姿を見ることがあります。夜間、広葉樹の樹液に集まります。