ふれあいの広場で見つけた魅力的な花はフェイジョアという果物でした。
フェイジョア
- フトモモ科アッカ属の常緑低木 フェイジョアは旧属名
- ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部原産
- 樹高 原種は7m以上 改良品種は樹高3m
- 花期 5~6月
- 果期 10月
- 別名 パイナップルグァバ 熟したときにパイナップルのような香りがすることから
フトモモ科の植物はほとんどが熱帯から亜熱帯地方に分布し大木になります。原産地ではあまり栽培されていなくて主にニュージーランドなどで庭木や公園樹として人気があるとか。、昭和初期にアメリカから熱帯地方の花として渡来した時には人気が出なかったようですが、最近は垣根や庭木、果物として人気が出始めているようです。
葉
葉は対生に付き長さ5~8cmの楕円形、表面は光沢があり緑色、裏面は脈がはっきりと浮き上がり綿毛が密生していて銀白色。
5月初めの新芽、手を挙げているかのような面白い形です。出たばかりの葉や枝には細毛があり銀白色、若い葉は黄緑色で葉色の変化も楽しめます。
花
萼、花弁は4枚、萼、花弁の外側にも毛が密生しています。
花径4cm、花弁の内側は赤色、外側はピンク色を帯びた白色、萼も花弁も厚みがあります。
花弁がふっくらとして赤い花糸との対比が美しい花です。花弁はエディブルフラワー、ハチドリが花弁を食べに来て花粉を媒介します。日本では食いしん坊のヒヨドリが花弁を食べにやって来るようですが主な花粉の媒介者はハチ。
雌しべ1本、雄しべは多数、花糸は鮮やかな赤色、葯は黄色で2室。多くが自家不稔性で違う種が2本以上が必要です。自家受粉できる品種でも他品種の花粉の方がよい果実が出来ます。
果実
花弁が落ちました。花柱が残っています。
5~8cmの灰緑色の楕円形の果実は熟すと赤みを帯びます。収穫は10月、自然落下したものを追熟させて生食、ゼリーや果実酒にします。バナナ、リンゴ、パイナップルを合わせたような味で、ゼリー状の部分と石細胞の部分があって食感の違いも面白いそうです。石細胞は梨にも含まれていて梨のシャリシャリした食感はこれによります。普通は果皮などに含まれ保護する役目を担っています。
自家受粉の出来る品種もあるようですし耐寒性もあり八百屋さんでは味わえないとなれば「奥行き1mの果樹園」の仲間に入れたいなと思うのですが、スペースが!!!。お花も食べてみたいし、果実も。