キマダラカメムシ
- カメムシ目カメムシ科カメムシ亜科の最大のカメムシ
- 台湾から東南アジア原産
- 帰化種 1770年代に長崎出島での記録あり 1990年代に近隣県で確認され、2008年に東京で確認される
- 大きさ 20~25mm
- 出現期 4~11月
- 幼虫の食べ物 広食性、ナシ類、サクラ類などの汁
- 不完全変態
- 成虫で越冬
生態
樹皮の裏側や割れ目や隙間に潜り込んだり家の中に侵入して越冬します。シダレザクラやソメイヨシノ、ハナミズキなどの葉裏に、12個の卵塊が産卵されます。卵は2mmの乳白色で1週間ほどで孵化し、3齢幼虫までは集団で生活します。食性は非常に広くサクラ、ウメ、カキ、サルスベリ、ナンテンハギ、フジ、ニセアカシア、クワ、など、小枝、葉脈、樹幹から吸汁します。特にナシ類サクラ類の有害昆虫とされます。
幼虫
卵の上部は蓋のようになっていて卵蓋破砕機を缶切りのように使って外に出ます。成長に必要な共生菌の入ったカプセルが卵塊に添えられていて、まずそれを摂取します。最初は丸っこくて、真っ赤な眼をしていて淡黄色に黒い模様です。
段々赤くなってきました。卵の上部に見える黒い逆三角形のものが卵蓋破砕機です。
中齢幼虫 自宅庭で。段々くびれが出来、赤い模様がはっきりしてきます。
終齢幼虫 粉が吹いたような暗灰色に赤色の小斑紋が入り腹部中央に押してとばかりに黒色のボタンがあります。薄っぺらい体です。
成虫
体長20~23cm、頭部が細長く、扁平、体色は黒褐色に黄色い層斑紋があり頭部から小楯板にかけて黄色い縦筋が入ります。触角の先端の1節の根元と脚に白い帯が入ります。
結構りりしくて格好いい。ですが、庭の果物に被害を与えないでほしいところです。カメムシはなかなか厄介。