ハコベ達は優しい緑色をしていて見ていると優しい気持ちになります。
ナデシコ科ハコベ属の越年草または多年草です。英名はchickweed・ひよこの草、属名はstellaria・ラテン語で星の意味です。コハコベ(小繁縷)・ミドリハコベ(緑繁縷)をハコベと総称することがあります。春の七草として古くから親しまれていたハコベラはコハコベという説とミドリハコベという説があります。
コハコベ
道端などでよく目にするおなじみの植物です。麦の栽培とともに渡来した史前帰化植物です。小鳥たちも大好きです。
茎の片側だけに一列に毛が生えています。(下の写真で確認できます)この毛は上の水分を根元に送る役割を持っています。
由来 ヨーロッパ由来の史前帰化植物
草丈 10~20cm
茎 暗紫色
葉 1~2cm、先が尖った卵形、緑が深い。
花 直径6~7mm。花弁は白色で5枚。深く2裂していて下でつながっていて10枚に見える。
花柱は3裂している。雄しべは1~7本。
果実 蒴果・明るい褐色でなだらかな突起を持つ。
ミドリハコベ
柔らかにふんわりと緑がきれいなのがミドリハコベ(緑繁縷)です。ハコベ類は茎が柔らかくて地を這うように茎を分岐させて群落を作ります。
花期は3月~9月。
由来 在来種
草丈 10~30cm
茎 緑色
葉 1.5~2.5cm、先の尖がった卵形、浅い緑色
花 6~7mm。花弁は白色で5枚。深く2裂している。花柱は3裂、雄しべは7~10本。
果実 蒴果・尖った突起を持つ
この花は雄しべが10本ありました。
果実は熟すと6裂して割れ、零れ落ちます。もう2個こぼれてしまいました。
イヌコハコベとウシハコベの特徴
イヌコハコベは
- 欧州原産の新しい帰化植物、都市部で増えている。
- 花弁がない
- 萼片の基部に紫色の斑紋を持つものがある。
詳しくは
-
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ウシハコベは
- 20~50cmと大型
- 雄しべは5~10本
- 葉は大きく卵形
- 花柱が5裂している