マーガレットというと白い舌状花と黄色い筒状花の可愛らしい花が浮かびます。この花は「在来白」と呼ばれ、明治時代に渡来しました。最近は多くの華やかな園芸品種を目にします。
マーガレットの特徴
カナリア諸島原産のキク科アルギランセマム属(モクシュンギク属)の多年草です。和名は木春菊(モクシュンギク)
葉
草丈20~90cm。茎には条線があり、基部は木質化しよく分岐します。葉は互生、深く切れ込み全縁または1~3回羽状複葉です。茎や葉を傷つけると出る汁に触れると皮膚炎などを起こします。ミニテルペンラクトンが原因物質です。
花
花期は11~5月、10~12月、条件次第で長く咲きます。花色は白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、複色。一重、八重、丁字、ポンポン咲きがあります。
花径は3~4cm、花托は円錐形、総苞片は3~4列、舌状花と筒状花があります。
舌状花の基部には2裂した花柱が見えます。筒状花の外側の花の先端が5裂しています。葯の内側が裂けて花粉が筒の中に溜まって雌しべが花粉を押して伸びてきています。この時の雌しべの柱頭は閉じて自家受粉しないようにできています。舌状花も筒状花も萼はなく替わりに子房には冠毛が付いています。
品種
大輪のピンクの花、白、黄色、赤とコントラストが綺麗。開花が進むにつれ花色が濃くなります。
鮮やかなぽってりとした赤色の花です。
丁字咲き種です。
育て方
植え付けは3月下旬~6月、日当たりと風通しの良いところ、アルカリ性の土壌を好みます。酸性土なら苦土石灰を混ぜ込みます。暖地では外で冬越し出来ますが霜には注意します。店に置かれているものは温室育ちなので暖かくなるまで室内で育てます。花が咲き終わったら花茎の下の方から切り取ります。真夏は半日陰で育てます。9月に葉を少し残してアーチ型になるように切り戻します。5月、9月に先端を7cmほど切り取り挿し木で増やします。
病害虫
立ち枯れ病を起こすと葉に斑点が出て枯れます。高温になると起こりやすくなります。過湿にならないよう気を付けます。治療法はなく抜き取ります。アブラムシやハダニが付くことがあります。