植物の構造 育て方

キク科~オステオスペルマムとデモルフォセカ

オステオスペルマムの特徴

オステオスペルマム

平開する大きな花はとても華やか、筒状花は艶やかで花色も豊富で長く楽しませてくれます。熱帯アフリカ原産のキク科オステオスペルマム属の半耐寒性多年草の園芸品種です。花弁の基部が暗紫色になるものが多く中国では「藍眼菊」と呼ばれています。

オステオスペルマム

草丈30~60cm、茎にはクモ毛状、腺毛があります。葉は肉厚で多肉質で互生、円形から長楕円形、倒披針形、線形まで、表面には無毛のものやクモ毛、腺毛があるものがあります。矮化剤を使った苗は2年目には丈が伸びます。

花期は3~6月、9~11月、天気の悪い日や夜間は花を閉じます。最近は閉じにくい品種や閉じない品種もあります。

オステオスペルマム

中央の筒状花がキラキラして宝石のようです。花床は円錐形や平らなものがあります。

花径は4~6cm。舌状花と筒状花からなり、花弁は5~20枚以上、長楕円形から倒披針形です。

筒状花が50個以上ついています。外側から開いて雄しべが5裂して花粉があふれてきています。

オステオスペルマム

ピンク色のオステオスペルマム

オステオスペルマム

両サイドが白色鮮やかなピンク色が引き立ってます。

近縁種のオステオスペルマムとデモルフォセカ。2つの交雑種が作られています。白、ピンク、紫、に加えて黄色やオレンジ色の品種が生まれました。

オステオスペルマム

八重咲やスプーン状のもの、白い斑入り葉の品種もあります。

オステオスペルマム

育て方

日当たりや風通しの良いところで育てますが、高温多湿には弱く夏は1/3程に切り戻し、雨の当たらない軒下や半日陰で株を休ませます。耐寒温度はー5℃で暖地では戸外で冬越しは可能ですが、霜よけは必要です。植え付けは6月頃、植え替えは9~10月に、鉢植えは2年に一度、この時に株分けします。花がらや下葉を取り除き風通しを良くします。

増やし方
挿し木で。挿し木は5~6月と9月に10cmほどの挿し穂を作ります。

病害虫
灰色カビ病 糸状菌による伝染病です。花がらや枯葉をこまめに取り除き風通しを良くします。水やりは株元に。
アブラムシ 新芽に付きます。

デモルフォセカ

南アフリカ原産、キク科デモルフォセカ属の1年草です。別名アフリカキンセンカ。

デモルフォセカ・イエロー

高さ10~40cm。花期3~5月。花径5~8cm。

オステオスペルマムとデモルフォセカの違い

  • オステオスペルマムは多年草、デモルフォセカは1年草。
  • オステオスペルマムの花色は白、ピンク、紫色、デモルフォセカの花色は黄色、オレンジ色。
  • オステオスペルマムのははやや幅が広く光沢がありますが、デモルフォセカの葉はやや幅が狭い。
  • オステオスペルマムは花茎に葉を付けますが、デモルフォセカは花茎に葉を付けません。
  • オステオスペルマムはギリシャ語で骨+種子で硬い種子の意味、舌状花のみに種子ができます。種子が出来ないものもあります。ディモフォセカはギリシャ語で2個の箱の意味で2種類の形の果実を付けます。舌状花は鉤爪状、筒状花は円盤状の果実で中の種子はともに雫状です。

デモルフォセカ・オレンジ

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