羽音にはちょっと驚きますが、黒に鮮やかな橙色い帯が入った、コロッとした、可愛いハナアブです。
オオハナアブ
- ハエ目ハナアブ科ハナアブ亜科オオハナアブ属
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄
- 大きさ 11~16mm
- 出現期 4~12月
- 幼虫の食べ物 落ち葉や昆虫の死骸などの腐敗有機物
- 成虫の食べ物 花の蜜や花粉
- 完全変態
- 越冬 成虫
黒くて太くて丸い腹部に橙色の帯がよく目立つオオハナアブ、いつもお尻を丸めていてころっとした愛らしい存在です。飛翔能力が高く、ブーンという羽音が高くちょっとドキッとします。もちろんハチのふりをしているだけで刺したりしません。
頭部は大きくて半球状で、複眼には格好いい縞模様があり、複眼の間に3つの単眼があります。複眼の間には長毛が密生しています。複眼が頭頂部で接するのが雄。触角は短く目立ちません。
胸部に脚が6本付いています。腿節は黒い毛、脛節の基部は白い毛、末梢は黒い毛が生えています。
ぽっちゃりさんのオオハナアブが止まるとツルボは耐え切れず頭を垂れてしまいます。
幼虫は下水溝など汚れた水中で生活し、長い呼吸管を持った変な形をしていて、オナガウジと呼ばれます。生息域近くの地中で、蛹になります。成虫は落ち葉の下などで単独で越冬します。